同人ゲーム「ひまわり」について - 皆次のひぐらしを探している -

ぶらんくのーと
ここ最近この界隈で語られるといえばもっぱら「ひまわり」という同人エロゲです。
昨年2007年の冬コミで頒布されてから5ヶ月経ち、各所のblogはもちろんのこと、twitterといった新しいメディアを通じてじわじわと広がっている感じ。
テキストサイトの言及も増え、大手ニュースサイトも注目し始めたことによって言及する人間、プレイする人間が増え、また各所で言及されニュースサイトに補足され・・・という好循環に入っています。


そしてやはり議論されるのはこのソフトが過去の同人出身の偉大な作品「月姫」「ひぐらしのなく頃に」のような、それだけで1ジャンルを作れるような大きな作品になれるかどうかどうかということになります。
俺はいま、とてつもない大ヒットの始まりを目にしているのかもしれない - 偏読日記@はてな
とらのあなメッセサンオーと特集ページが組まれたことでいよいよひまわりブームが来るか?と期待も高まりましたが同人作品の販売を生業とする各店の思惑が先行してきている印象の方がはるかに強い。ユーザーの盛り上がりもかなりのものですがここまで巨大化したこの市場、twitterだのerogamescapeだのといってもほんの一部の評価を得ているに過ぎません。前述した二つと比べるのはまだまだ時期尚早だしこれからもそこまでの地位を勝ち得ることが出来るかというのはかなり怪しいところです。
同人ゲーム「ひまわり」が「月姫」「ひぐらし」に続くムーブメントにならない(かもしれない)3つの理由 - やや最果てのブログ


結局はユーザー、流通共に次のひぐらしを探しているのだと思います
ひぐらしのなく頃にという突然変異の化け物が現れ、広がり、完結してから一年近く経ち、凄まじい速さでコンテンツを消費し続けるオタク業界において既に過去の作品になろうとしています。
そんなときに現れたのがこのソフトでした。
なんとかして柱となれる作品を探そうとする同人ショップ、twitterはてなという特殊なコミュニティ、そして次のひぐらしを夢見、またその再現を目の当たりにし、その中心にいたいというオタク独特の心理、全てが絡み合ってイマの現象があるように思えてなりません。
みんなあの感じ、小さな個人サークルがじわじわと広がり、熱狂を呼び、アニメや映画になるような物語を作ってしまうサクセスストーリーの過程を目撃する快感を未だに追いかけているんでしょう。


様々な立場の人々による様々な思惑が入り混じった中でここまできた「ひまわり」今後どのような道を辿るのでしょうか。


と、色々書きましたが作品を語らずに売れるだの売れないだの語るのは不毛この上ありません。
語るべきなのは売れるか売れないかということではなく、我々にとってこの作品が面白かったか面白くなかったかという極めてシンプルなことだと思うのです。
とりあえずは前提として、ここまでに書いたようなどちらかというと冷めた?思考の元この作品を読んでいったということをまずはお伝えしたい。
とは言ったものの、作品については語られつくしている感もありますし、それ以外の面を中心に書くこととして、
ここを当サイトとワタクシのひまわり語りのスタート地点としようと思います。