WhiteAlbumu2 CC 聖地巡礼 -雪菜の不幸,春希の思い,かずさの執念-

先に言っておきますがかなり補足率が低く、トホホな聖地巡礼となってしまいました。
またWhite Album2 CCの致命的*1なネタバレを含みます。未プレイの方は決して読まないで下さい。ネタバレ気にしないという人も絶対に読まないで下さい。確実に後悔します。というか読むことは禁止します!こんなところに来てる暇があったらさっさと本編を進めるんだ。さあ早く。この意味が分かるところまで進んだら是非また来て下さい。



こんなことを言われつつも行ってきましたストラスブール。パリも行きましたけどね。

このときストラスブール着は大体23時頃。既に照明は落ちてしまっておりこんな感じに。

  • Place Kleber(クレベール広場)

劇中画像のような派手さは無し。若干違うように見えますが振り向いたらAubetteが有ったことから見てこれで間違い無いでしょう。クリスマスに来てみたかったですね。

  • The Aubette on Place Kleber(クレベール広場から見たオーベット)

これはばっちり。


と、実は戦果はたったのこの3枚・・・ストラスブールでのイベントで使用されている残りの背景については探し回りましたが見つかりませんでした。この二つです。



ホテルについては春希君のセリフから以下のホテルと推測していましたが実際に行ってみると
http://www.cour-corbeau.com/
[:240w]

全然違う。だいぶ歩き回ったのですが見つけることはできませんでした。
が、帰国してからたまたま見つけてしまいました。間違い無くこのホテルです。
http://www.regent-contades.com/fr/index.php
ああ・・・そっち側かよという感じ。予測した場所と全然違っていました。時間も限られていたためストラスブール大聖堂がある島?ばかりまわっていたので気付きませんでした。せめて名前を少しでも合わせておいて欲しかった。これはへこむ・・・こちらの訪問は誰かに譲ります。場所が特定出来なかった通りももしかしたらこの周辺かも。


何はともあれ、ここからは劇中での動きを追っていくことにしましょう。
まずストラスブールに入って最初のシーン。雪菜さんが、おそらくストラスブール空港から駅に連絡バスで来るのが遅れるのを聞いた春希、まずはホテルにチェックインするためタクシーを呼びます。雪菜さんは駅をについたら電話する。と

何気ないことのように思えますがこのシーン、書かれてはいませんが春樹君がホテルに一度戻った方が良いかどうかはかなり微妙なところで有ったと思います。実際に調べてみるとストラスブール空港からストラスブール駅までの連絡バスの所要時間はわずか10分。渋滞や待ち時間はあったにしても数十分待てば雪菜さんに会えたはず。雪菜さんの方も上空で〜と言っていますが実際に日本からストラスブール(SXB)空港に行くにはシャルルドゴール(CDG)空港で乗り継いでいるはず。よって雪が降っていることが分かっていたのならば、ストラスブールに行く他の選択肢、例えばCDGからストラスブールに直通のTGVを使うなど選択肢はあったはずですが、たぶんチケットを取ってたから仕方なかったのでしょう。降り積もる雪、遅れる飛行機。なんだか嫌な予感はしていたのでは無いかと思います。

また、ここでかずさが春希を発見。それをタクシーで追いかけるも見失ってしまい。今度は自分の足で探し、結局クレベール広場で春希と再開することになります。ホテルが実際に上記のどちらだったとしても、かずさはかなりの距離を裸足で走り、春希を追いかけたことになります。特にクレベール広場周辺はほとんどが石畳。裸足で歩くなどちょっと考えられない感じでした。

一方の春希も何故かここでクレベール広場に来ています。位置関係から見ると確かに駅とホテルの中間地点、時間もあるし雪菜さんが来る前に下見でもしようと考えたのでしょうか?この気まぐれが、coda以降の物語を大きく動かすことになるわけです。
そしてこの後、かずさに出会ってしまい、かずさをおぶって「広場から歩いて行ける距離にある」かずさのホテルに行き、到着してから雪菜さんに電話、雪菜さんは一人でホテルへ。

ここで気になるのは一人になってしまった雪菜さんの行動。クレベール広場から歩いて行ける距離と言うことはかずさと春希がこのとき居たホテルの近くを雪菜さんは間違い無く通っていたでしょう。中にいれば気づきはしないでしょうがなんという残酷な展開。


こう考えてみると、もし、春希がそのまま駅で雪菜さんを待っていたら?もし、チェックインしてまっすぐ駅に向かっていたなら?そんな世界線もあったのだろうかと実際ストラスブール歩いて考えていました。
実地で見ると改めて、微妙なタイミングと登場人物の選択の結果、Whitealbumという物語が形作られていったのだということがよく分かりました。
聖地巡礼地図を作ってみましたのでご参考までに。


より大きな地図で White Album2 in strasburg を表示

  • 最後に

長々と、それっぽく書きましたがいわゆる「聖地巡礼」でここまで考えることに意味が有るとは思いません。ただネットで見た写真だけを見て、その背景としただけかもしれません。実際今回、率直に言うと現実の位置関係と照らし合わせて明らかに非合理的だったりつじつまが合わない行動を登場人物がしていると感じるところは何点か有りました。所詮、いわゆる「舞台装置」まで行かない「舞台背景」に過ぎなかったのだと思います。
ただ、現実に存在する場所が媒介している以上、読み手である我々がそこに何らかの意味を見いだすのは自然なことだし、作者が意図する、しないにかかわらずそれは物語と結びついてしまっていると思います。今回改めて、聖地巡礼は物語をより深く楽しむ切っ掛けになると実感しましたし、聖地巡礼をするに当たっての考え方というか、心持ちが少しですが何となく分見えてきたような気がしました。

聖地巡礼ストラスブールというとちょっとした思いつきで行ける範囲を超えてしまっていますが、ホワルバ好きの皆さん、一度いかがでしょうか?聖地巡礼ももちろんですが、他にも非常に見応えのある街です。是非じっくり歩いてみて下さい。雪菜さんがあそこまでこだわる意味がわかります。夜もそこそこ治安はよく飯も美味いとても良い街でした。写真はストラスブール大聖堂

*1:と個人的に思っている