こいびとどうしですることぜんぶ レビュー

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  ( ゚∀゚)彡 こんぶ!こんぶ!
  (  ⊂彡
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   し ⌒J

と、いうわけで極めて局所的に大人気だったこいびとどうしですることぜんぶ、通称こんぶのレビューでございます。

なんかこんなシーンばっかりでした。恥ずかしすぎ!作ったやつ出て来い!
くーりん*1レイプとかくーりんヤンデレ化とかくーりんいじめられるとか遠藤振られてストーカー化とかハワイルート解禁ぐらいはあると思ってた私はやはり心が荒んでいたようです。
Nice boat.とかとは完全に対極に位置する一本でしょう。
残念ながら温かさとやさしさに満ちた世界と人に囲まれた恥ずかしいバカップルの生活を終始見せられ続けるエロゲでございます。
甘い。しかし甘い。そして恥ずかしい。
何をしても上手くいくし、悪いことなんて起きない。ただただ幸せな二人がとろとろに溶けていくですぅ。
しかしそれでもこの微笑ましい馬鹿二人とその周囲を見守らずにはいられないエロゲヲタがワタクシなのでした。正直言って物語としてこれ以上ないぐらい単調な話をよくここまで面白くできたと思う。ライターの腕あってのことでしょう。ただただ甘い生活が流れていくだけのエロゲにここまでのめりこむとは正直思いませんでした。くーりんかわいいよくーりんだけで最後まで行ってしまうとは。


ところで、くーりんのかわいさは勿論ですが本作品で注目してもらいたいのはヒロインが完全に単独であったということです。
全33のエロシーンはもちろん唯一無二のヒロイン、園生玖羽のものであり、CGすら他キャラは数えるほどしか登場しません。複数ヒロインこれだけ一途な萌え重視のエロゲも珍しいのではないでしょうか。決して多作ではないにもかかわらず今回のような企画を打つのはVisualArts系列のブランド*2とはいえかなり思い切った決断だったように思います。少なくとも攻略キャラは複数いて当たり前という時代に育った自分にはかなり新鮮に映りました。他にも色々考察できそうなのですがそれはまたの機会で。


しかし、当然のことながら単独ヒロインで作られたことによる限界が幾度と無く見えました。ここまで読む側が単独ヒロインにのめりこめるのはやはりテキストの上手さあってだったと思いますが、それでも中盤以降のシナリオの「たるみ方」が非常に大きかったように思えます。終盤もクリア一回目のaルートはまだいいとしてもbルートは完全に蛇足でしょう。あそこまでいくなら完全に一本道でも良かったような気がします。
序盤もいきなり付き合い始めるより遠藤視点、くーりん視点を使い分けつつもう少し引っ張っても良かったのでは?まああそこまで上手く書いてくれているライターさんに意見を言うのは無粋でしょう。
しかしくーりんのキャラがダメな人には完全な地雷ゲーなんだろうなあ。はまると怖いんだけども。大手がひたすらヒロインを増やす気持ちが改めて分かった冬のある日でした。


まとめ。
今回のようなコンセプトで作るのであれば本編2話後半〜3話ぐらいで一本として低価格で出すのが総合的に考えて理想だったのではないかなあと思います。8800円分くーりんで埋め尽くしたことにはもちろん敬意を表しますが。
でも自分としては十分フルプライスで買うに値する一本でした。


くーりんは俺の嫁

*1:]

*2:あんまり関係ないかも・・・・