空気系とエロゲの冗長化について -どこかで見た議論-

昨日?の続き。
んで前のエントリでしつこく書いたエロゲのボリュームインフレ、空気系の関係。どちらかと言うと批判的にこのことを書いてきたかってのは例えば、どちらかと言うと何事もない、日常を描くものに人気が出てくることが最近のエロゲのテキストの冗長化、すなわち余分な日常描写の増加が無理にボリュームを増やすことを正当化する理由になってしまわないかと思っているからです。仮に空気系といわれるような作品がメディアを問わず出てきてそれがひとつのジャンルとして認識されるようなことがあったらなるようなことがあったら前述のようなことがさらに進む可能性があるんではないでしょうか?もちろん面白い、ゆっくりとした日常の流れを書いているエロゲも存在はします。しかし容量や時間稼ぎのためにあまり質の高くない、ボリュームを上げる目的での日常を書かざるをえないようになるのはどう考えてもよろしくない。質も下がってしまうし、そうして大手に合わせてしまってはボリュームへのインフレ圧力がさらに高まる悪循環に陥ってしまいます。実際にそういう流れは今もあるしこれからも起こりうるんではないでしょうか。そういうときの言い訳やきっかけとして空気系と仮に呼ばれているようなジャンルがあるという事実が使われてほしくないなあと思ってこんなことを書いてみた次第です。別に短くても面白ければいいと思うんだけどなあ。でもあまりに短いとそりゃあ損した気分になるし。その辺のバランスが難しいところなんでしょうね。

なんか色々書きましたけど例えばこないだのああかむさんのようにそのようなことに問題意識を持って、さらにそれに対する一つの答えとして一本作品をまとめることが出来るような人が業界に居れば、そんなに悲観しなくても良いんじゃないかなあと思ってます。現にnitroやアリスのような取り組みをするところも出てきたわけで。
エロゲはどこに向かうのか、誰にも分かりません。自分に出来るのはこれからも心から楽しめるものが出ますように。と願いつつ、得られる情報から出来るだけ自分がいいと思えるソフトに金を払うことだけです。