コンピュータソフトウェア倫理機構による美少女ゲーム業界概要について

http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen29/6-siryou4.pdf PDF注意
PC用美少女ゲームのダウンロード販売が急増、警察庁の研究会で報告より
普段自分たちがエロゲと呼んでいるものはここでは「アニメ系」でくくられていると考えてよさそうです。販売本数の推移が2004年からしかないのは残念ですが業界団体が出した数字ということで信憑性はかなり高そうです。ソフ倫に入ってない11社というのはメディ倫に入ってるエロゲメーカーってことでいいんでしょうか?ということは
http://www.contents-soft.or.jp/page/member/member001.htm#game_a
ここか。会社名だとさっぱり分からん・・・age、nitro+、May-be、姫屋ソフト、ぱんだはうすは分かるんですけどね。メディ倫ソフ倫両方入っているcircusみたいなところもあるしまあ今回は目をつぶりましょう。
注目するのはやはり販売本数。2004年度からの記録と一本あたりの売上なんですが・・・

年度 2004 2005 2006
総売り上げ本数(千本) 4953.2 4887.1 227.76
発売本数 985 931 477
一本あたりの売上 5029 5249 4775

何が困るって総本数ではPC-NEWSとの比較が出来ないんですよね。そしてこの平均本数。ソフ倫を通して発売されたソフトが平均5000本近く売れてるってのはPC-NEWSを見る限りではちょっと信じがたいデータです。ちなみにPC-NEWSで2006年度(4月〜9月)の半期*1ごとのptsから一本あたりの売上を計算したところ5800本程度でした。サンプル数は売上上位の延べ180本。1000本しか差が出ないとは思えません。やっぱりPC-NEWSの方はかなり少なめに出ているのでは・・・・


他に注目するのは

2005年度 2006年度
タイトル数 販売本数 タイトル数 販売本数
恋愛系 49.70% 68.10% 54.10% 63.20%
ハード系 19.40% 15.30% 16.10% 16.20%
その他 30.80% 16.60% 29.80% 20.50%

ソフ倫の人のジャンル分けなんて当てになら無い気がしますけどね。恋愛系優位の現在のエロゲ市場の傾向がはっきりと出ています。今年はハード系が巻き返し気味。そういえばそんな気も・・・・

インターネット販売数の推移(年度別)

2004年度 2005年度 2006年度
販売数 20,345 175,420 167,829

劇的な増加。エロゲの販売形態も変わっていくんでしょうか。


気になったのはこれぐらい。NGワードとか面白そうな記述もありますが今日はこのあたりで。こうしたオフィシャルなデータがでてきたのはいいことですがこれが報告されたのは「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」の第6回会合。なんかなあ・・・
実は年代記の方に載せようと思ってたんですけど最近のデータしかないこと、売上を考える上で基準が複数できてしまうことを考えるとちょっと載せにくいですね。ダウンロード数は最近の傾向ということで載せてもいいかもしれませんが。ままならねーです

*1:ageとnitroに対象ソフトがないためこの期間にしました